雨展開と炎タイプ 後編

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

というわけで後編です。

前編はこちら↓
雨展開と炎タイプ 前編

何故雨は炎が重い事が多いのか。その真相に迫ります。迫るつもりです。

※この記事はXY時点での考察をベースにしているため、ところどころORASの環境についていけていない部分がある可能性がある点をご理解ください。


というわけで。
まずは前回の記事を軽く振り返ってみる。


に弱い?

裏にいるポケモンにめっちゃ弱い

それだけでが重くなるなら普通の構築に鋼入れられなくなるぞ!?!?!?

普通の構築に鋼を入れても別に炎は重くならない

でもタイプで圧倒的に有利なはずの雨が炎に弱くなる……?

何故


確かこんな感じだったはず。

で。今回考えるのは、その『何故』の部分。一見有利なのに何で重いのか。

どこから手を付ければいいのか難しいが、見せ合いの段階で重く感じる事があるということは、構築単位で重大な欠陥がある可能性が高い。
と、いうことで。
雨構築の中身がどういう風になっているのかっていう所から考えていきたいと思う。

雨降らし要員
ニョロトノ
ここの枠は言わずもがなニョロトノ。
脱出ボタンで雨だけ降らす奴が多い。偽装なら眼鏡とかスカーフもあるけど、今回の考察では考えない。
脱出トノの場合必然的にトノの行動回数は少なくなる。

雨エース
オムスターキングドラガマゲロゲ
スターグドラゲロゲ。今の環境のゲロゲは分からないけど一応入れた。
トノに負荷を集めて、超高火力の水技を高速で上から叩きこむ枠。有利対面を作れれば相手のサイクル崩壊待ったなしではあるが、火力と速度に特化している関係上殴られると脆い。

この2つは雨を展開してエースで殴るっていうコンセプト上基本的には確定。あとは、雨で相手をするのが辛いポケモンをバランスよく滅ぼせるように構築を組んで行けば完成する。

対策必須な生き物はエースによっても変わってくるが、共通してるのはこの辺り。
・ナットレイ
・メガフシギバナ
・キノガッサ
・マリルリ
・スイクン
・ギャラドス
・ギルガルド
・(メガ)バシャーモ
・ポリ2、ラッキー、ハピナス
・カイリュー
・悪戯心持ち(電磁波)
・叩き落とす持ち
・壁展開
・襷持ち
・頑丈持ち
・天候変化特性持ち(リザY・ユキノオー)
・チョッキ持ち(格闘・フェアリーが主)

これに加えて、エースがオムスターの場合は
・スカーフ地面
・スカーフ電気
・水半減龍
の対策が必須になり

エースがキングドラの場合は
・アローガルーラを初めとする高火力先制技持ち
・中~高耐久

ゲロゲはよくわかりませんすみません。

オムスターの方が辛い相手が多いようにも見えるけど、グドラの方は、すでに挙げているやつらがオムスター以上に辛い事が多いのでどっこいといった感じ。
んでもって。この中から特に対策が必須な生き物は

・メガバナ
・マリルリ
・ナットレイ
・バシャーモ
・スイクン
・悪戯心持ち
・チョッキ持ち

となると思われる。
それぞれ対策しやすいポケモンを一般的に考えると

・メガバナ=ゲンガー・鋼全般・アロー・(対面からなら)エスパー
・マリルリ=ガルド・電気・草・馬鹿力を耐える鋼・鬼火持ち
・ナットレイ=格闘・鋼・炎・メガユキノオー
・バシャーモ=アロー・マリルリ・スイクン・高耐久地面・その他炎格闘を半減できる生き物(ギャラ・カイリュー等)・襷持ち
・スイクン=氷等倍の草・電気
・悪戯心持ち=地面・電気・ラム持ち
・チョッキ持ち=高火力物理

大体こうなる。

そして、雨を組むうえで個人的に最低限必要(及び搭載したい)と考える枠をまとめると

・バシャーモ対策枠
・水対策枠(電気・草・高耐久)
・氷等倍の草対策枠(鋼・炎・ゲンガー等。できるならば飛行を入れたい)
・高火力物理枠
・スカーフ電気地面対策枠(エースがオムスターなので)

こう。
これをベースに、上で挙げた対策必須要素をできるかぎり詰め込んでいくと雨が完成する(と思う)。
一応、雨とは別にもう一つ軸を用意するっていう組み方もあるが、そんなに詳しくもないので今回は触れないでおく。

で。
雨に入ってきやすいポケモンが色々出てきた所で、視点を少し変えて相手のことについても考えてみる。

と、いうわけで

タイプのポケモンはどう倒すのが一般的なのか?

・高耐久の水
・高耐久の地面
・炎タイプに有効打を持つ炎タイプ
・物理竜

とりあえずこの辺り。
一応、あげた以外のタイプの高耐久ポケモンで下から殴るという方法もあるが、全ての炎タイプを見ようとすると、なにかしらのウェポンに引っ掛かってしまうので対策というには少々不安が残る。

まあそれはいいとして。

一般的には上に挙げたようなポケモンを使えば炎の突破はしやすいはずである。
中でも、太字で記した高耐久水タイプは最も炎を突破する際の不安要素(鬼火や追加効果による火傷・同タイプミラーの安定性の低さ等)が小さく、ほとんどの炎タイプに対応できる為、炎を倒す際には高耐久水タイプのポケモンを用意するのが理想と言える。
高耐久の水タイプを採用しない場合は、炎タイプ特有の範囲の広さも考えて、複数のポケモンで対策するのが望ましい。

さて。
炎タイプについてある程度まとまった所で、今度は雨の構成について話を戻してみよう。

最初の方の話をまとめると、雨の並びは

1.ニョロトノ
2.雨エース
3.氷等倍の草or電気or高耐久ノーマル(水対策)
4.鋼orフェアリー
5.高火力物理
6.自由枠



このような並びにしたいことが多いのではないかと思われる。
これが一般的かと言われるとそうでない可能性もあるが、まあ大体こんな感じになるはず。

さて。色々な考察を踏まえたうえで本題へ。

何故、なのにが重く感じるのか?

1.脱出トノによる弊害
水単タイプというのは、本来ならばもっとも炎タイプを相手しやすいタイプではあるが、脱出雨の形を取っているが故に、炎タイプが重くなってしまうという点。
すでに構築に水タイプが2匹入っているため、スイクン等の汎用性の高い水タイプを投入することが難しく、炎タイプの展開を許しやすい。また、本来炎を抑えるはずの高耐久水タイプであるニョロトノは、脱出ボタン持ちであるため相手の炎タイプのポケモンの攻撃を受けきることもかなり難しくなってしまっている。

つまり、どういうことかというと。

ニョロトノが脱出ボタンを持っているせいでタイプへの勝ち目が薄くなっているにも関わらず、タイプに対して一番効果のある高耐久タイプのポケモンを構築的に投入しにくくなってしまっている。

この点を考えると、普通の構築は普通に水タイプを入れれば炎はカバーできる為、そこまで炎が重くなることはないという点に納得がいくのではないだろうか。また、雨と言っても、脱出トノではなくスカーフトノや眼鏡トノ等、ニョロトノをピンで起用する雨の並びにおいては、炎が極端に重くなることは少ないと思われる。

2.構築的な問題

先程挙げた、雨構築のよくある並びを見てみると分かることが一つ。
脱出トノにより、水タイプを投入しにくくなっているにも関わらず、炎にそこまで強いとは言えない枠が2つある(3番と4番)。
また、高火力物理の枠は相手の炎に勝ちやすい枠ではあるが、鬼火や噴煙などによる火傷を考えると必ずしも有利とはいえない。すると、自由枠の1匹で相手の炎タイプを牽制する必要が出てくる。が、しかし。
ここで発生する問題が、メジャーな炎タイプのポケモンを1匹で完璧に止められるポケモンは水タイプ以外にはほぼいない、というもの。水を使わないのならば炎は複数のポケモンで見るべきであるが、1匹しか対策に割けない為、重い炎タイプが出てきてしまう。
アロー・バシャ・ガモスの攻撃性能に加えてドランの耐性まで考慮すると、絶望しか出てこないのは分かってもらえるのではないかなーと思う。
鋼で止まらないことで、攻撃範囲を広く取りやすいのが炎タイプの強さの一つなんだろうなーと今気が付きました。

3.雨対策の対策に枠を割かれる
雨を使う構築は、基本的には雨で突破できないポケモンを重く見る傾向にある。裏を返すと、さえ展開できていれば上を取って確定にできるから炎タイプのポケモンに対する警戒の優先順位が、無意識のうちに低くなってしまっているのではないか。という所。

前の記事とも合わせてまとめると

・雨の裏のポケモンが炎に弱い事が多い
・脱出トノの存在により水タイプを入れにくく、トノ自体も炎に強いとは言えない
・水タイプを入れにくいもかかわらず炎に対抗する駒が少ない
・炎に対する意識が低くなりがちになる


以上のようになり、これらが、を重く感じてしまうことの主な原因であるのではないか、といったものが私の出した結論となった。

勿論、炎が重くない雨も存在するとは思うが、雨を使っていても炎が重くなることがあるという現象に、ある程度の解答を出すことができたのではないかと思う。人の役に立つかどうかは知りません。

それでは、今回はこれにて。